\新作/フルーツ大福に関して
いよいよ5/28からきものやまとさんでの販売が始まります。今回の新作のフルーツ大福に関して、こだわりや制作秘話を綴りましたのでぜひお読みください。
苺大福はKIMONO by NADESHIKOさんで販売していましたが、今回きものやまとさんでの販売は初めてなので、これを機に新しい「いちご大福」を作りました。今までの「苺大福」の苺は漢字表記、新しい今回の「いちご大福」はひらがな表記で展開しています。今までの「苺大福」はカジュアルでポップな雰囲気、今回の「いちご大福」は洗練された大人な雰囲気に仕上げています。たくさん試作を重ねて完成にいたりました。
そして、みかん大福とキウイ大福は初めて販売いたします。瑞々しさも上品さも現したくて、試行錯誤しました。顔料から見直し、納得のいくものになるまで時間がかかりましたが、やっと完成いたしました。お気に召していただけましたら幸いです。

『いちご大福 粒餡』
今まで作ってきた苺大福とは、苺の描き方を変えました。今までは顔料で白い筋をつけていましたが、今回は水彩画のように白抜きの技法で、下地の白を活かし、筋の周りのみを赤の濃淡で描いていきました。手間はかかりますが、より洗練された印象になったと思います。
また苺の瑞々しさを表現するために、苺の表面に細かい凸を施しました。光に反射した時に上品な煌めきが生まれます。
そして粒餡の表現も変更しました。今までは、小豆の断面と「小豆の”皮”に見立てた物」を所々に入れていましたが、今回は小豆の断面と「小豆の”粒”に見立てた物」を入れました。こちらの方が粒の立体感が生まれて、遠くから見ても粒餡と分かりやすくなりました。餡子の粘土が乾く過程で縮むため、粒をつける事は難しいのですが、幾度も練習して上手くいくようになりました。

『いちご大福 白餡』
こちらの苺も上記と同様です。粒餡の苺大福よりも苺の色が淡いのは、遠くから見たときに苺が浮きすぎないように白餡に合わせて優しく仕上げているためです。
また苺を淡くすると可愛くなりすぎてしまう為、大人っぽい赤色にしてバランスをとっています。
そして今回の4種類全て同様ですが、外側の粉の描き方も今回変えています。ぎっしりと粉を描いている為、今までの苺大福をお持ちのお客様からは変わったなと思われるかもしれません。チタニウムホワイトという強い白い色を使っています。今までの大福で使っていた白色よりも主張するため、大福の餅とのコントラストを上げています。特にキウイやみかん大福を作った時にこの色合いのバランスが大事だったので、他の今回の大福を一緒に使った時も馴染むよう統一しました。

『キウイ大福』
遠くから見てもキウイと分かりやすく仕上げました。最初はもっと細かく作っていたのですが、可愛らしさが減って帯留めとして成り立たなかった為、丁度いいバランスを試行錯誤しました。精巧さも可愛らしさも伝わるキウイになったと思います。色合いも鮮やかさと奥行きを感じさせるキウイに仕上げました。
キウイの筋のラインや、細かい凸凹で瑞々しさを表現しています。キウイの種もひとつひとつ丁寧に描いています。種の奥行きが伝わるよう、種に濃淡をつけて描いています。

『みかん大福』
つぶつぶの煌めきが美しいみかんが完成しました。白餡は半艶加工、白いみかんの大きい筋部分はマット加工、果肉部分は超光沢加工を施しました。狭い範囲の中で加工を変えるという難しい工程を時間をかけて仕上げています。
そして、今回の大福の特にみかんとキウイの餅は、薄く薄くなるように作りました。この工程はとても大変です。大抵フルーツ大福は、断面の美しさや、フルーツの味と食感を最大限に引き出すために、薄く作られています。当店の帯留めでもここを表現することは大事だと思い挑戦しました。
また、餡子の幅も薄くしています。これもフルーツ大福を味わった時に大切な部分だと感じました。粘土で薄く餅を作り、狭いところに餡子を入れてフルーツを馴染ませる工程は、難しくうまくいかない事もよくありますが拘って作っています。
・フルーツ大福の主な素材/樹脂粘土、ニス ※レジンは使っていません。
・帯留に上下がございます。フルーツ大福は丸みのない部分を下にしていただくと座りの良い感じになります。ぜひスタイリングの際ご確認の上お楽しみいただけましたら幸いです🍓🥝🍊
